看護師に役立つアセスメントのポイント

アセスメントとは、看護師が患者の主観的情報と客観的情報をもとに分析や結合、判断を行い、意見を書くことです。看護師がアセスメントを実行するうえでのポイントとして、情報収集が挙げられます。

患者に関する情報は、主観的情報と客観的情報の2つに分かれています。主観的情報に含まれるのは、患者自身が感じている症状です。一方、客観的情報は、検査結果やバイタルサインなどの数値化できる情報を指しています。収集した情報の分析による客観的な評価は、病気の初期症状の発見や症状の進行の防止につながります。

しかし、患者の異常を見つけるためには、それぞれの患者の正常な状態も把握しておくことが欠かせません。血圧や体温の数値はもちろん、患者の顔色や食欲といった視点からも観察する必要があります。

また、アセスメントを書く際のポイントとして挙げられるのは、現状の判断と原因の特定、今後の予測の3つです。看護記録の分析手法の1つとして、SOAPがあります。SOAPの4つの頭文字がそれぞれ表しているのは、主観的情報と客観的情報、アセスメントと計画です。現状と原因、予測をそれぞれSOAPにあてはめて書くことによって、看護計画が立てやすくなります。

その他、アセスメントを実行するうえで注意したいポイントとして、それぞれの看護師の考え方の癖が出てしまう点があります。そのため、他の看護師にも意見を求める行為が重要になってきます。自身の考えとは違った角度から問題点が見つかり、より正確なアセスメントにつながります。
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